【薬学】薬の名前の覚え方(語呂合わせあり)

薬学

どの勉強においても、暗記が必要な部分はあります。

薬学においてもそれは然りで、薬の名前は暗記するよりほかありません。

しかし、薬の名前は基本的にすべてカタカナで、なかなか頭に入ってこないものですよね。

そこで今回は、どのように薬の名前を覚えればいいかということについて、私なりの覚え方を紹介しようと思います。

否定ペンギン
否定ペンギン

薬の種類ありすぎ!
てか、同じような名前のやつたくさんありすぎ!
てか、種類も多すぎ!

てか、そもそも薬学部勉強すること多すぎ!

肯定ペンギン
肯定ペンギン

文句しかないやん・・・。

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1. ステムを覚える

同じ種類の薬剤は、その一般名の末尾が共通していることが多いです。

これを「ステム」(stem:幹,軸,茎)と呼びます。

ステムには、下記のようなものがあります。

<ステムの例>

・「-チジン」:H2ブロッカー
ex. ファモチジン、ラニチジン、シメチジン

・「-プリル」:アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)
ex. エナラプリル、カプトプリル、アラセプリル

・「-サルタン」:アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
ex. カンデサルタン、ロサルタン、テルミサルタン

但し、ステムの中には似たような名前を持つステムを持つものもあるため、注意が必要です。以下注意が必要なステムの一例となります。

<注意が必要なステムの例>

・「-マイシン
-マイシンと名前が付く抗菌薬は多数存在します。
そのため、すべてを区別して覚える必要があります。
私は、「○○系」に注目して分類し、その中で代表的な薬剤を覚えることをおススメします。
また、アミノグリコシド系に属するものが多いため、1-5を優先して覚えることで私は対策をしていました。

1. マクロライド系
エリスロマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン

2. グリコペプチド系
テイコプラニン、バンコマイシン
(テイコプラニンは○○マイシンではないですが、一緒に覚えてしまいましょう)

3. リンコマイシン系
リンコマイシン、クリンダマイシン

4. ホスホマイシン系
ホスホマイシン

5. リボペプチド系
ダプトマイシン

6. アミノグリコシド系
他の○○マイシン(ex. カナマイシン、ストレプトマイシン etc.)

・「-プラゾール」(PPI)と「-コナゾール」(アゾール系抗真菌薬)

PPIのステムは「-プラゾール」となっており、オメプラゾールやラベプラゾールなどがあります。

それに対し、アゾール系抗真菌薬のステムは「-コナゾール」となっており、イトコナゾールやボリコナゾールなどがあります。

そのため、「-ゾール」で覚えるだけでは不十分なため、注意が必要です。

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2. 五感で覚える

次にお勧めするのは、五感を使用して暗記する方法です。

五感とはすなわち、「視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚」を指します。

既に実習に行かれた方は、実習で見たり触ったりした薬剤は、特に印象に残っているものが多いのではないかと思います。

そのように、実際に目に入り、手に取って触ったもの、名前を聞いたものというのは、記憶に定着しやすいかと思います。

また、味覚と嗅覚については少し困難ではありますが、例えば自分が飲んだことのある漢方薬で、苦かったり匂いがきつかったりするものは覚えてたりするものだと思います。
(正露丸の特有のにおい等)

そのため、実習は薬剤を覚えるのに絶好の機会となります。
また、仕事の邪魔にならない程度に薬剤師に薬について質問することで、さらなる周辺知識まで学習することが出来るため、実習の機会を最大限に活用することが知識を広げるためには欠かせないことであると思います。

また、自分で学習する際は、ただ薬の名前を見て覚えるのではなく、構造式と関連させて覚えたり、同様の効果を持つ薬剤を作用機序別にどの部分に作用するかイラストを描いて覚えるのもおススメです。
(例:抗菌薬の薬を覚える際、細胞の絵を書いて、細胞壁に作用するのは○○、細胞膜に作用するのは○○、核酸合成を阻害するのは○○、タンパク合成を阻害するのは○○、といったような感じです)

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3. 語呂合わせ

最後の手段は語呂合わせです。笑

なんだかんだ語呂合わせは覚えるのにとても便利で、さらには長く覚えておきやすいと思います。
私自身、国家試験が終わった今になっても、覚えている語呂はいくつもあります。

例えば、下記のようなゴロがあります。

抗MRSA薬>定番だって無理あるべ

テイコプラニン、バンコマイシン、プトマイシン、ラバンシン、ピロシン、ネゾリド、アルベカシン

抗結核薬>SPIRE

ストレプトマイシン、ピラジナミド、イソニアジド、リファンピシン、エタンブトール

濃度依存性抗菌薬>名前に「ノ」が付いている

ニューキロン系、アミグリコシド系

上に紹介した語呂は有名な語呂かと思うので完成度が高いと思いますが、一番のおススメは自身で作成することです。
自分で作ることによって、嫌でも薬の名前を何回か反復することになりますし、自分で作った語呂の方が頭に残りやすいです。

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まとめ

私なりの薬の名前の覚え方をまとめてみました。

薬学部は覚えることが多く、勉強はかなり大変かと思います。

これらが少しでもみなさまの暗記の助けになりましたら幸いです。

それではまた!

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