2025年2月13日、株式会社野村総合研究所が、2023年の日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模を、各種統計などから推計したデータを公開しました。
調査結果をもとに、それぞれの家庭の割合について見ていきたいと思います。
金融資産ピラミッド
野村総合研究所より発表されている金融資産ピラミッドは、下記の通りとなっております。
預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた「純金融資産保有額」を基に、総世帯を5つの階層に分類し、各々の世帯数と資産保有額を推計しました。
野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)より
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各世帯の割合
純金融資産保有額の階層別にみた、保有資産規模と世帯数の値より、各世帯の割合を算出してみました。
世帯数 | 割合 | |
超富裕層 | 11.8 | 0.2% |
富裕層 | 153.5 | 2.8% |
準富裕層 | 403.9 | 7.3% |
アッパーマス層 | 576.5 | 10.3% |
マス層 | 4424.7 | 79.4% |
マス層が約8割を占め、超富裕層は全体の0.2%という結果になっております。
2024年より新NISAの制度が開始されましたが、満額が1,800万円となっているため、例えば夫婦2人で満額を埋めきったと仮定すると3,600万円となり、アッパーマス層に到達する計算となります。
世帯数の推移
純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数の推移は下記の通りとなっております。
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この値より、各世帯の割合を算出し、グラフにしてみました。
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2021年と2023年の各世帯の割合を比較すると、マス層・準富裕層・富裕層が増加し、アッパーマス層が減少するという結果になっております。
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