楽天証券で、米国上場ETF「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」を主要投資対象とした公募投資信託「楽天SCHD」の購入受付が2024年9月27日より開始されました。
それに続く形で、SBI証券で、米国上場ETF「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」を主要投資対象とした公募投資信託「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」の募集が2024年12月6日より開始され、2024年12月20日に設定・運用が開始されることが明らかになりました。
現在注目を集めている「SCHD」ですが、本記事では、SCHDの特徴や、こちらに投資した際の分配金のシミュレーションについてまとめていきたいと思います。
SBI/楽天SCHD
SCHDとは
「SCHD」とは、米国で販売されている「シュワブ米国配当株式ETF(ティッカー:SCHD)」という高配当ETFです。
こちらのETFは、「ダウ・ジョーンズ・USディビデンド100インデックス」に連動する投資成果を目指しており、それらは米国の配当利回りの高い100銘柄で構成されております。
このETF「SCHD」は、2024年現在、国内の証券会社で直接買うことは出来ません。
そこで、楽天証券とSBI証券からそれぞれ間接的に購入することが出来る投資信託の運用が開始され、この投資信託が注目を浴びることとなりました。
特徴
SCHDの投資信託の特徴をまとめると下記となります。
② 年4回の決算、3か月ごとの分配金
③ NISAの成長投資枠で投資可能
分配金を受け取る「インカムゲイン」と、値上がり益の「キャピタルゲイン」の両方を狙うことが期待できる投資信託として注目を集めているのかと思います。
SBI・SCHDと楽天SCHDの違い
楽天SCHDとSBI・SCHDを比較すると下記表の通りとなります。
楽天SCHD | SBI・SCHD | |
設定日 | 2024/9/27 | 2024/12/20 |
信託報酬 | 0.192% | 0.1238% |
配当月 | 2・5・8・11月 各25日 | 3・6・9・12月 各19日 |
初回分配 | 2025年2月25日 | 2025年6月19日 |
両者の大きな違いとしては信託報酬が挙げられるかと思います。
楽天SCHDが0.192%であるのに対し、SBI・SCHDは0.1238%となっております。
分配金シミュレーション
SCHDに投資を行った場合の分配金について、シミュレーションを行ってみたいと思います。
なお、シミュレーションには、大和アセットマネジメントの連続層は以下部シミュレーターを使用したいと思います。
シミュレーションは下記数値を前提として算出していきたいと思います。
なお、数値はBloomberg(SCHD 銘柄 – シュワブ米国配当株式ETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets)を参考にしております。
- NISA口座の成長投資枠で運用を想定
※10%の税率で計算 - 投資元本:年初一括240万
※計算が煩雑になるため、積立ではなく一括投資で計算 - 分配金利回り:3.4%
- 増配率:+10%
結果は下記表の通りとなります。
NISA成長投資枠の満額である240万円を一括投資することにより、1年目に受け取ることが出来る年間分配金は7万円となります。
18年後には、年間37万円の分配金を受け取ることが出来るため、毎月約3万円の不労所得となります。
次に、5年間かけて新NISAの成長投資枠1,200万円分をすべてSCHDで埋めた際のシミュレーション結果を見ていきたいと思います。
投資元本を1200万としたとき、1年目から年間37万円、すなわち毎月約3万円を受け取ることが出来ます。
また、20年後には年間225万円、毎月約19万円を受け取ることが出来るようになります。
まとめ
SCHDの特徴や、こちらに投資した際の分配金のシミュレーションについてまとめてみました。
個人的には、信託報酬もそれほど高くはないと思われるため、高配当株投資をしたい方にとっては、選択肢の一つになるのではないでしょうか。
本記事が参考になりましたら幸いです。
それではまた!
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