こんにちは!Macloです。
突然ですが、皆さんは57が素数かどうかわかるでしょうか。
3×19で表せるから素数じゃない!
簡単すぎるわよ!
2人の言う通り、確かに57は素数じゃありませんね。
しかし、57は
「グロタンディーク素数」
と呼ばれています。
いかにもクイズ番組に出てきそうな言葉ですね笑
57が「グロタンディーク素数」と言われる理由
57が素数と言われる所以は、「アレクサンドル・グロタンディーク」という数学者が関係しています。
グロタンディークは20世紀を代表する数学者であり、彼の講義は非常に抽象的な講義でした。
ある日、数学についての講義をしていたところ、こんな質問があがりました。
先生の話、抽象的でよくわかりません
何か具体的な例を出してもらえませんか?
そうですね、そしたらこの素数を57として・・・
みなさんは既にお気づきだと思いますが、57は素数ではありません。
ただし、具体的な素数の例示を求められた時に57を挙げたことによるこのエピソードから、
「グロタンディーク素数」という名前が付けられています。
グロタンディーク先生が言うのだから、57は素数ですね。
メルセンヌ素数の面白い特徴
もう一つクイズ番組によく出てきそうな素数を紹介します。
それは「メルセンヌ素数」と呼ばれる素数です。
メルセンヌ数と呼ばれる数が一般的に下記の形で表され、その中でも素数になるものを特にメルセンヌ素数と呼びます。。
2n-1
すなわち、メルセンヌ素数を小さい方から並べると、3, 7, 31, 127・・・となります。
メルセンヌ素数にはいくつかの面白い特徴があります。
特徴1. 2n − 1 が素数ならば n もまた素数になる。
特徴2. 2p − 1 が素数ならば、2p−1(2p − 1) は完全数である
完全数というのは、自分自身を除いた正の約数の和に等しくなる自然数のことです。
例えば、6は完全数です。
6の約数:1, 2, 3, 6
自身である6を除いた約数1, 2, 3を全て足すと、自分自身である6になります。
このような数を「完全数」と呼びます。
完全数は小さい方から、6, 28, 496, 8128・・・となっています。
ここで、小さい方から先ほどの式に当てはまるか見ていきましょう。
(p=2のとき)
(2p-1)×(2p-1)=2×3=6
(p=3のとき)
(2p-1)×(2p-1)=4×7=28
(p=5のとき)
(2p-1)×(2p-1)=16×31=496
このように、メルセンヌ素数と完全数にはとても面白い関係があるのです。
これらの素数の話は、知っているとちょっと誰かに自慢したくなるような話ですよね。
以上、素数の面白い話でした!
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